Walking Bear ~テレワーカー Nikkiくん の日記~

こんにちは。テレワーカーのNikkiです。このブログは僕が日々思っている事や、皆さんにご紹介したい事を書いています。よろしくお願いします。

「AM放送がなくなるかも?」AMラジオ放送の廃止容認、FMに一本化。AM周波数を足すと「9」になる!?

おはようございます。
テレワーカーのNikkiです。

昨日は「防災の日」でしたね。
また、8月30日(金)から9月5日(木)までは「防災週間」でもあります。
この機会に防災グッズの点検や追加など考えてみてはいかがですか?

防災グッズの中でも大切なのが「携帯ラジオ」。

f:id:walkingbear:20190902075042j:plain地震など災害が発生した時や大規模な停電が起きた時に情報源の入手方法として重宝される「ラジオ」。
普段は聞かないけど、いざという時には大切な存在となりますよね。

そんなラジオの中でも、「AM放送がなくなるかも?」なんていうニュース聞いた事ありませんか?

今年の3月のニュース、

ラジオのAM放送を廃止しFM放送に転換できるようにするため、民放連が総務省に制度改正を求める方針を決めたことが22日、
関係者への取材で分かった。27日に開かれる同省の有識者会議で民放連代表が表明する。
AM局の多くは広告収入の低迷を受け、番組の放送を、災害対策として実施しているFMによる
補完放送(ワイドFM)に一本化したい考えだ。制度改正が実現すれば、北海道など一部地域を除き、民放AMが将来なくなる可能性がある。
関係者によると、AMからFMに転換できるよう、2028年までの制度改正を求めるという。

引用:共同通信ホームページ

ほとんどのAMラジオ局は、AMの番組をFMで同時に放送する「FM補完放送(ワイドFM)」をすでに実施しています。

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出典:共同通信ホームページ

ワイドFM(FM補完放送)とは、AM放送局の放送エリアにおいて、難聴対策や災害対策のために、新たにFM放送用として使用可能とした周波数(90.0~94.9MHz)を加えたFM放送用の周波数(76.1~94.9MHz)によりAM放送の放送番組を放送するものです。

引用:総務省ホームページ 

放送法では、
○AM放送の周波数は、526.5 kHz(キロヘルツ)から1606.5 kHzまで(中波)
○FM放送の周波数は、76.1 MHz (メガヘルツ)から89.9 MHzまで(超短波)

と決められていましたが、
地上アナログ放送の停波により空いた周波数のところの一部(90.1MHzから94.9MHz)までの周波数を利用して中波放送を超短波放送で送る放送がワイドFM(FM補完放送)。
90.1MHzから94.9MHzという周波数は、もともと地上アナログ放送の1-3chで使用していた周波数。
地デジになる前のテレビの1-3ch(主にNHK)の周波数を周波数再編によって空けて、その周波数を使っているんです。

f:id:walkingbear:20190902075503j:plainでも昔からあるラジオでは、FM放送は89.9 MHzまでしか受信できないから、ワイドFM(FM補完放送)を聞くには90.1MHzから94.9MHzまでを受信できるラジオが必要となります。
最近発売されているラジオはワイドFM対応になっているので問題ありませんが、ワイドFMがスタートした2015年以前に発売されたラジオは対応していませんので、買いなおす必要があります。

ワイドFMがスタートした2015年以降、既に民放AMラジオ47社のうち44社が提供し、残る3社も準備中との事(2019年5月現在)。
AMラジオ局が新たにFM放送を始めるのでも専用の放送設備が必要となり、数億円単位の予算が必要となります。
それでも、AM放送の放送設備の更新をするよりマシという考えがあるのではないでしょうか?

f:id:walkingbear:20190902075653j:plain先日、8月30日、総務省有識者会議が開かれ、3月に民放連が総務省に制度改正を求めたAMラジオ局がAM放送をやめ、ワイドFMに一本化することを容認する方針を示しました。

民放連によると、1991年度に2040億円だったAMラジオの営業収入は2017年度に797億円と約6割減少。
直近の2018年度もAMラジオを含む中短波は前年比3.3%の減少で、2019年度も1.5%減の見通し。
民放連の大久保好男会長は今年6月、報道関係者を前に「ラジオ局の経営の選択肢を広げてもらいたい」と訴えました。

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ラジオ営業収入の推移(出典:日本民間放送連盟

関係者によると、制度の見直しについて検討していた総務省有識者会議は、AMしか電波が入らない地域への対応や、FM転換した場合に使われる周波数を受信できるラジオ端末の普及を課題に挙げた上で、おおむね民放連の要望に沿う形で制度を見直すべきだとの意見にまとまったという。
民放連の要望は、各局がAM放送を廃止してFMへ一本化するか、AMとFMを併用するかを選択できる制度変更。2023年をめどに一部地域で実証実験としてAMの試験停波を実施し、2028年までにAM局のFM転換を可能にするよう求めている。

引用:朝日新聞ホームページ

いろいろな考えがあるかと思いますが、一番は受信できるラジオ受信機の普及だと思います。
経営を圧迫しているからFMへ一本化するとはいえ、受信機がなければ話になりません。
「地デジ助成金」のような、ラジオ購入補助金制度などでワイドFMが受信できるラジオの購入を促すなど国の手助けも必要なのではないでしょうか?

全国のラジオ放送をインターネットで同時配信する「radiko」にはAM局・FM局合わせた民放連加盟101局のうち93局が参加しています。

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radiko」の利用者は伸び続けています(出典:日本民間放送連盟

多様化するラジオの聴取手段。
同じFMの電波で対決する事になるFM局と元AM局。こちらの生き残りをかけた戦いにも注目が集まります。

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最後に豆知識をひとつ。

現行のAMの周波数は、526.5 kHz(キロヘルツ)から1606.5 kHzまで(中波)。

AM各局に割り当てられている周波数の数字を一桁になるまで足すと、どの局も数字の「9」になります。
ご存知でしたか?

例えば、東京都では、
TBSラジオは、954kHz 9+5+4 で 18 1+8 で 「9」
文化放送は、1134kHz 1+1+3+4 で 「9」
日本放送は、1242kHz 1+2+4+2 で 「9」

いかがですか?
ぜひお近くのAMラジオ局の周波数で試してみてくださいね。
ちょっとした暇つぶしになりますよ(笑)
ではまた。