結成40周年!ストレイ・キャッツが25年ぶりとなるNEWアルバム『40』リリース。やはりロカビリー最高!
こんにちは。
テレワーカーのNikkiです。
ストレイ・キャッツって知ってますか?
若い方はブライアン・セッツァーなら知っているかな?
ストレイ・キャッツは、1980年代前半に活躍したロカビリーバンド。
ボーカルとギターを担当するブライアン・セッツァー、
ウッドベースのリー・ロッカー、バスドラムとスネア、シンバル1枚のドラムと
叫び担当(笑)のスリム・ジム・ファントムの3人組。
1981年にイギリスでデビュー。
アメリカのバンドですが、イギリスへ渡り本国より先にデビューしました。
ファーストアルバムは全英6位を記録。
シングル「涙のラナウェイ・ボーイ」「ロック・タウンは恋の街」「気取りやキャット」などがヒットし、一躍スターとなりました。
出典:BARKS
1981年当時のイギリスのヒット曲と言えば、
・ヒューマンリーグ『Don't You Want Me(愛の残り火)』
・アダム&ジ・アンツ『Stand and Deliver(スタンド・アンド・デリバー)』
・スペシャルズ『Ghost Town(ゴースト・タウン)』
・ソフト・セル『Tainted Love(汚れなき愛)』
対してアメリカのヒット曲と言えば、
・キム・カーンズ『Bette Davis Eyes(ベティ・デイビスの瞳)』
・ダイアナ・ロス&ライオネル・リッチー『Endless Love(エンドレス・ラヴ)』
・ジョン・レノン『(Just Like) Starting Over(スターティング・オーヴァー)』
・ダリル・ホール&ジョン・オーツ『Kiss on My List(キッス・オン・マイ・リスト)』
全然違いますね(笑)
ちなみに日本では、1981年は昭和56年
・寺尾聰『ルビーの指環』
・竜鉄也『奥飛騨慕情』
・近藤真彦『スニーカーぶる~す』
・イモ欽トリオ『ハイスクール・ララバイ』
・松山千春『長い夜』
・松任谷由実『守ってあげたい』
・西田敏行『もしもピアノが弾けたなら』
マッチ(近藤真彦)がデビューした年ですね(笑)
あなたは1981年(昭和56年)は何歳でしたか?
もしかしてまだ生まれてなかった?
さて、本題のストレイ・キャッツの話題に戻ります。
のちにブライアン・セッツァー・オーケストラなどで日本でもソロアーティストとして成功したブライアン・セッツァーを中心に、リー・ロッカーとスリム・ジム・ファントムの3人によりニューヨークで結成されたのが今から40年前の1979年。
3人ともリーゼント姿で50年代サウンドのコピーバンドとして活動を開始。
50年代といえばロカビリーサウンド。
あのビートルズデビューよりさらに前、エルビスが活躍していた時代です。
黒人音楽として誕生した「ブルース」とそれを発展させた「ロックンロール」と、
白人音楽として親しまれていたヒルビリー、カントリーなどが
融合して新たな音楽として生まれたのがロッカビリー(Rock-A-Billy)。
つまりロカビリーサウンドです。
出典:BARKS
その50年代のロカビリーサウンドに新たな解釈を加えたのがストレイ・キャッツでした。
ストレイ・キャッツのサウンドの特徴としては、
なんといってもその風貌。
さきほどご紹介したリーゼント姿はもちろんですが、
グレッチを使いギャロッピング奏法を主に演奏するブライアン・セッツァーのギター。
また、ロカビリーサウンドの代名詞とも言えるスラッピング・ベース奏法を得意とする
リー・ロッカーのベースサウンド。
最近はこのような演奏をするミュージシャンをあまり見ないので、
ぜひ後継者として誰か現れてくれないでしょうか?
そして、立ったまま演奏するドラマーのスリム・ジム・ファントム。
50年代のロカビリーそのままですね。
ブライアン・セッツァーのボーカルも個性的。
「マンブリング唱法」「ヒーカップ唱法」「ホンキートンク唱法」とよばれる歌い方がとってもカッコいいんです。
これらの唱法は、あのエルヴィス・プレスリーを聞いてもらえば分かります。
口ごもってモグモグと歌う「マンブリング唱法」
歌詞の語尾を瞬時にひっくり返して歌う「ヒーカップ唱法」
鼻にかけて歌う「ホンキートンク唱法」
まさに50年代にタイムスリップしたような感覚に陥ります。
出典:ウドー音楽事務所
デビューの1981年から1983年にかけてヒット曲を連発しましたが、
1983年に活動を休止します。
休止直前の5月28日には伝説のロック・フェスティバルである「US FESTIVAL(アス・フェスティバル)」に出演しています。
「US FESTIVAL」は4日間で計100万人以上を記録した伝説のフェスティバル。
今は亡きスティーブ・ジョブズと共にAppleを立ち上げた共同設立者の一人である
スティーヴ・ウォズニアックが、1969年のウッドストック・フェスティバルの再来を夢見て、
1982年と1983年の2回にわたり私財を投じて開催したのが「US FESTIVAL」でした。
The Stray Cats - Stray Cat Strut (Live)
その1983年の「US FESTIVAL」の初日、5月28日に登場したのがストレイ・キャッツ。
出演順はトリのザ・クラッシュの二つ前だったような?(違ってたらごめんなさい)
全盛期のノリノリのステージでした!
この日の映像はDVDなどで見る事が出来ます。
さて、そのストレイ・キャッツが結成40周年を記念してリリースした
25年ぶりとなるNEWアルバム『40』。5月24日にリリースされました。
日本盤にはボーナストラックを含む全13曲が収録されています。
プロデューサーはラッシュのプロデュースで有名なピーター・コリンズ。
(ボンジョヴィの「オールウェイズ」も担当だったかな?)
彼のプロデュースのもと、ライヴレコーディングのようなスタイルで録音したといいます。
25年ぶりとは思えないようなコンビネーション、
またデビュー当時のような若々しいサウンドに仕上がっています。
これはしばらくハマりそうだ!!!
ぜひ聞いてみて下さいね。
ではまた。